９４年話題の音楽劇
作・三谷幸喜、演出・鵜山仁によるホリプロ制作の音楽劇「サザエさん」
親戚の結婚式に出席したサザエさん一家が帰りの終電車に乗り遅れ
タクシーにも見放され、深夜のラーメン屋や病院でもエライ目に会う
サザエさん役は榊原郁恵、そしてカツオに久本雅美、マスオさんは梨本謙二郎
ワカメに宮地雅子、波平は小鹿番、ノリスケに新井康弘
私は一家が一晩に出会う人間全てを一人で演じた。一人１０役
融通の利かない地下鉄職員、タクシー待ちの嫌な酔っ払い、偏屈なラーメン屋
説教するホームレス、眠たい医者、とっつきにくい看護婦、タラちゃん
ジョギング爺さん、三河屋さんに、音楽場面のＭＣまで
大変であったが、充分においしい役であった。
それぞれの役にも工夫を凝らしたし、勉強になった
しかし何と言っても良かったのはこの芝居のチームワークだったと思う
小劇場出身者も多かったので演劇自体にはまっすぐに進んだし
裏方との息もバッチリだった。三谷幸喜の本も面白かった
そしてこのグループは終演後も仲が良く
アートスフィアでも名古屋でもしゅっちゅう連れ立って飲みに行っていた
私にとっては、楽しいことばかりの思い出である
下の写真は
汚い店のくせに、作法にうるさいラーメン屋の親父役の場面
この場面であまり台詞のない新井康弘さんは
１日２食、素のチキンラーメンを２ヶ月きっちり食べ続けた
