「ミナミの帝王」Ver.42(V版S)


監督:萩庭貞夫/主演:竹内力

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↑真冬の日本海、京都の木津温泉でのロケ風景。左から竹内力さん、萩庭監督、竹田君、私の奥さん役の酒井雅代さん、そして”寒くありません、小宮はただいま営業中です”と言い張りたいけど、やっぱり寒い私。

大阪では大人気のシリーズ。東京のビデオ屋にもどっさりあるが、大阪の人気はそれをはるかに凌ぐらしい。
TVでもこのシリーズは全作品が2度以上放送されているという。まるで”寅さん”のようである。女子高生も普通にビデオレンタルするらしい。凄い!
今回の撮影中に何度か竹内力さんと飲みに行ったが”ミナミ”の飲み屋街での人気は実際驚くほどで、まさにキャーキャーものだった。

さて難波金融伝として名高いこのお話し。今回の物語は大手ゼネコン不動産に騙される小さな不動産屋と旧友のカラオケ店主の物語が軸になっている。
ゲスト主役はその二人で、町の不動産屋にコント山口君と竹田君の竹田高利(役名は渋谷)。カラオケ店主(役名は田中)が私、小宮孝泰である。
バブル期の借金からやっと立ち直った渋谷は、金融屋の萬田銀次郎(竹内力)への借金返済ももうすぐ終えそうだ。彼はなにやらこのところ羽振りが良さそうだ。
実は渋谷はゼネコン不動産の口車に乗って、古くからの友人夫妻の大事な土地を騙し取ろうとする片棒を担がされていた。商売下手な田中は流行りそうもないカラオケハウスの資金繰りに躍起になっているので、旧友の渋谷の優しい言葉に翻弄されていく。さてその先に待っているものは・・・

私としてはかなり気合の入った作品である。東京人には難しいとされている関西弁もかなりクリアしたと思う。「がめつい奴」の舞台でもずっとコテコテの大阪弁を喋っていたし、環境的にも関西弁は耳慣れているつもりである。騙され易そうな男というのも私に向いていたし、役にはすんなり入っていくことが出来た。
監督や方言指導の方からもOKが出ていたので是非お見逃しのないように。
気になることと言えば、金策に追われて切羽詰っている役なので終始テンションが上がりっ放しではなかろうかといううことである。ずっと同じ表情にならないように、何気ないシーンを、何気なくやるのに気を使ったドラマだった。
監督も力さんも根性を入れているシリーズである。1本1本がそれぞれ面白いのも頷ける。

7000man
今回の出演者/小宮孝泰・竹田高利/山本太郎・川島直美・ゆうき哲也/松尾伴内/大出俊・市川勇ほか

撮影の様子はこちらの「ミナミの帝王」旅日記もどうぞ!!!


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